【コロナ禍】緊急事態宣言中の自宅コンテスト!普段とは違う過酷な環境でのALLJAコンテストは辛かった…

アマチュア無線

2020年4月,新型コロナウイルス感染症の影響で大学も始まらず,緊急事態宣言に伴う自宅待機を余儀なくされていた我々大学社団の者たち.

4大コンテストの1つであるALLJAコンテストにどのように挑んだかの記録です.

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あれ?これ新学期始まらない??

新型コロナウイルスとうとう日本に到来し,なんか大変なことになりそう…もうなっていたかもしれない2020年3月.私は初めての一人暮らしを開始していました.

4月に入ってくる後輩たちを歓迎する準備に燃えていた我々ですが,どうも新学期が4月に始まらないかもしれない…と不安になっていたのです.

「このままでは大学構内に立ち入れなくなるかもしれない」という話も出ていた我々は,今のうちにとこれから必要となる可能性があるアマチュア無線関連の資材を可能な限り持ち出し,私の家に保管しておくことにしました.

この行動が結果としては大正解.これ以降2年近く部室に入るのが困難になり,最終的に全ての備品を返却したのは私が大学を卒業し,引っ越しするその時だったのです.

それまで大活躍してくれました.

当時私の住んでいた家には床の間がありまして,とりあえずこんな感じに並べてみました(笑)

床の間にある掛け軸に木刀,無線機とエレキギター…これが工学系大学生の家ですよ皆さん!

とりあえずALLJAに出るためにはHFのアンテナが必要!庭に張ろう!!

ALLJAコンテストは50MHz以下の周波数で行われるJARL主催の4大コンテストです.周波数が低い分アンテナは大きくなり,賃貸で運用するには少々コツが必要です.

さてどうしたものかと困っていましたが,借りていた家にはなんと庭があったのです!

のちにトマトを作ることになるこの家ですね

そこで,庭にワイヤーダイポールを張りました!すごいでしょこれ,マジで軒下にバランをひっかけてたらしてるだけなんですよ

そしてこちら,トリプルバンドです!もう無理矢理合わせましたよ!!

これで落ちるのかなぁと不安になっていましたが…

21,28,50MHzで見事にSWRが落ちてくれました~素晴らしい!

細かいところはチューナーでどうとでもなりますからね!

手伝ってくれた後輩もルンルンです.

7MHzもチャレンジしたのですが,ワイヤーでは厳しかったですね…こたつに入って調整です

4月に入り,ALLJAコンテスト当日!

4月に入ると,マジで緊急事態宣言も本格的になり,大学は予想通り始まりませんでした.

講義もなく,4月中は本当に自宅待機期間.大学院入試を見据えた勉強や,普段できない本を読んで時間を過ごしていました.引っ越し直後でインターネットがつながらず,マジで4月終わりくらいまでネットなし生活をしていたんですよこの時!だからめっちゃオフライン活動が捗りました(笑)

とかなんとか言っていたら4月末になり,ALLJAコンテストの時期です.

この時のALLJAコンテストは緊急事態宣言中と言うこともあり,マルチオペレーターが禁止となっていました.

また,大学から部活動禁止も言い渡されていましたので,社団局での運用もリスキーでした.(社団局でシングルオペレートすることも考えたんですけどね…結果が残った時にいろいろ言われそうで怖かった)

結局各々自宅から自分のコールサインで参加することにしました.

これが当時の私の机ですね.コンテスト終了がわかるように秋月でか時計を用意.IC-7300を用意して挑みます.

SSBでもCWでもどんとこい!!やってやるぞ!!

部室に張ってた周波数票も印刷しました!

なんだかいよいよ本格的にコンテストって感じになってきました!でも普段ならみんなでワイワイしてるのに….寂しかったですね

コンテストと言えば!ピザ!!だったんです私の所属していた社団では.

ピザハットをちゃんと配達してもらうのってあまりしてこなかったのですが,時期が時期だったのでお願いしました.

ちなみに,さすがに一人で参加するのは寂しすぎたので,近くに住んでいる後輩たちとの連絡用に430MHzの八木アンテナを部屋の中に吊るしていました.

これはIC-7100で連絡用にしていましたね.

マジで飛ばないどうしよう…

さて,コンテストを開始したものの,全然取って貰えません(笑)

近所の局の声が聞こえはするのですが,こっちの声は通りません.

場所が家と家の間に張っているし,地上高も高くないしで最悪のロケーションなんですよね…

しかも最悪なのがCWの周波数でSWRが落ちてくれず,電話で出ることを余儀なくされていたことでした.

あまりにも酷かったので夜中に急遽7MHzのアンテナを追加

全部のバンドが落ちるはずのモービルホイップくんですが,調整が当時7MHzしかできていませんでした(これの調整本当に厳しいんだ)

まぁた電話だけですが,少しでも飛んでくれ!!

落ち方がすごいシビアなんですよね…このアンテナ

散々な結果だったけど,出たことに意味がある

スコアは散々です(笑)

しかもこれ明け方に2時間ほど寝たけど,一人で22時間運用した結果ですからね!ほんとにひどいもんだ!

この結果はきちんと2020年ALLJAコンテストの結果に記載されています.

当時はまだコールサイン取ってから期間的にニューカマーでいけたんですよね.

GTB局のコンテスト記録としてはスコアが低く,正直載せたくないものですが,記録として残しておきます.

まとめ

コロナ禍のコンテストをいつか思い出せるように残しておこうと,思い出しながら書いてみました.

いつもとなりで一緒に頑張ってくれていた仲間がおらず,夜中なんかは普段とやっていることは変わらないはずなのに,とても辛かったように思えました.

今シングルオペでコンテストに参加しろと言われるのともなんか違うんですよね…あの時は強制的にシングルオペをせざるを得ない状況でしたので.

この時普段の大学社団の持つ環境がいかに恵まれているのかを思い知らされると同時に,どうすれば自宅からでも有効に交信ができるのかを考えるきっかけにもなりました.

その結果生み出されたのが後年に製作し,コンテストでも大活躍したローディングコイルだったりするのです.

このアンテナでどれほど飛んだかはオール千葉コンテストの結果を見ればわかりますし,

作り方は私の書いた同人誌に載っているので,興味がある方は読んでみてください.

今こうして再び仲間たちと無線ができる喜びを嚙みしめて日々を過ごしていきたいですね.

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